軟水は飲みやすく、美味しい!
硬水は飲みにくいけど、美容や健康に良い!
といったイメージはないですか?
特に硬水で有名な Contrex (コントレックス)やevian(エビアン)を飲んでいる人はおしゃれ、美意識高い系…なんてイメージないですか?
コンビニコーヒーよりもスタバのロゴを見せてながら持ち歩くコーヒーの方がお洒落で気分が上がるように。
そういえば、ハリウッドセレブ達もコーヒーはスタバ、お水は硬水を飲んでいる写真をよく目にしますよね。
そんなことはさておき、
なぜ硬水は美容や健康に良いイメージがあるかというと、
単にモデルたちが愛飲しているから・・・ではなく、
本当に美容や健康に良いからかもしれません。
そうです。
カルシウムとマグネシウム といったミネラルが多いからです。
硬水と軟水の違いはそのミネラルの違いなんです。
水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。東京の水道水の硬度は60mg/l前後で軟水に、エビアンの硬度は304mg/lなので硬水になります。また、一般的には、硬度0~100mg/lを軟水、101~300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水に分けられます。
evianのサイトより引用
日本の水道水の平均値は50~60mg/1L
タイの水道水の平均値は120mg/1L以上
アメリカやヨーロッパの水道水の平均値は200~400mg/1L
海外の水事情
かつてタイ、オーストラリアに住んでいました。また、アメリカ長期滞在や色々な国を旅してきました。
シャンプー・石鹸・洗剤の泡立ち悪い気がするし、髪はギシギシ、肌はガサガサ、全身痒みもあり、洗濯物も柔軟剤入れなかったら糊付けしたかのようにバシバシ。
旅してきた主な国々の水道水は硬水でした。
飲み水に関しては、海外では水道水が直接飲めないので、ドリンキングウォーターやミネラルウォーターを購入する必要があります。
そこで、売っているお水には
- ミネラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ナチュラルウォーター
- ピュアウォーター
・・・と色々ありますね。
ざっくりと違いをいうと、ミネラルやナチュラルとつくと天然の汲み取ったお水で、ピュアやドリンキングとつくものは、ろ過したお水。
水中に含まれる不純物を一切取り除いて、天然水のようなミネラルも除去した、いわゆる「純水」と呼ばれる水を差します。
細かい違いに関しては今回は割愛します。
タイの水への意識
ところで、長年住んだタイでの水の認識。
水道水は飲めないのでペットボトル、タンクのお水を買います。
比較的安いお水はもちろんミネラルウォーターでなく、ろ過・煮沸滅菌処理をしたドリンキングウォーターとして売っています。
タイは硬水の国ですが、それら水はミネラルも除去されてしまっているので、結局飲み水は軟水です。
しかし、タイでは軟水か硬水か明記していません。実際メーカーも飲み水としての安全性基準でもあるph数値は気にしていても、軟水か硬水か意識はないようです。
タイ人に聞いても、軟水と硬水の違いや認識はしたことがないようで、聞いてもわかりません。ある友人は、「高い水は高いクセに飲みにくいから安い水で十分だ」と言っていました。
きっと、evian等の事を言っていたのだ思います。
硬水は飲みなれていない人には飲みにくいのでしょう。
硬水だからじゃない!?と言ってもタイ人友人は??ちんぷんかんぷんのようでした。
また、別のタイの友人が、帰国した私に会いに大阪へ来てくて我が家に泊まりました。
さんざん日本での買い物を楽しんだのに最終日に再びドラッグストアへ行きたいと言い出しました。
連れて行くとシャンプーとリンス・ボディーソープを爆買いしていました。
我が家で使ってもらったシャンプーとリンス、ボディーソープです。
うちで使ってかなり気に入ったようです。
「髪触りがしっとり、なめらか!」
「お肌もローション塗っていないのにしっとりすべすべ!」
「何の成分が入っているの?」
「帰国後の友達へのプレゼントにもしたいし、もっと買いたいけど重いしなぁ。」
・
・・
・・・
美容院で売っているような高級シャンプーではないですよ。
タイにも同じメーカーの製品売っていますよ。
あなたも使ったことあるはずよ。
シャンプーが素晴らしいのではなく、軟水だからだと思いますよ。
私もね。タイ在住時代、たまに日本へ一時帰国した時にいつも感じることなんです。
そう、シャンプーでなく、水です。お水!
・
・・
・・・と、爆買い中の友人にこの説明をしたのですが、
理解してもらえず、結局爆買いして持ち帰りました。
きっと、今頃気づいてるやら、気づいてないやら…
知らんけど・・・。
さて、話は本題へ戻ります。
硬水のメリットとデメリット
硬水が健康や美容に良いイメージがあるのは、カルシウムとマグネシウムといったミネラル含有量が多いからです。でもその豊富なミネラルがメリットにもデメリットにもなります。
硬水のメリットと効果
- 動脈硬化の予防になる為、心筋梗塞、脳梗塞のリスク低下や虚血性疾患のリスク低下があるとわれています。
- 普段から便秘がちな人には便秘解消になる。マグネシウムは便秘薬に良く使われます。水分を集めて便を柔らかくしてくれるようです。
- ↑と反対に胃腸が弱い人の場合は、マグネシウムは胃腸を刺激して活発化する作用があるが 、胃腸が弱い人の場合はお腹がゆるくなってしまう場合があります。
- 豊富に含まれているカルシウムで、脂肪の燃焼を促進、脂肪の吸収を抑制する効果も期待できます。
硬水デメリット
- 上記の通り、硬水にはマグネシウムが多く含まれていて、胃腸に大きな負担がかかってしまうため、子どもの飲用としては適していません。しかし、軟水はお腹にも優しいため、赤ちゃんや小さな子どもも安心して飲むことができます。
- 硬水は喉に「うっ」と詰まるような感じで飲みにくい感じがします。しかし、軟水はなんといっても飲みやすい。まろやかで、ほのかな甘みも感じます。
- 硬水で髪や体を洗うと、肌がつっぱったり髪がパサパサしたりすることがあります。しかし、軟水だとそういったことがありません。
以上、一見そのまま飲むにはやはり硬水の方が美容にも健康にもよさそうです。
料理や嗜好飲料に硬水?軟水?
ミネラルは味や香りに大きく影響します。
料理。和食には軟水、洋食には硬水。
- マグネシウムには独特の苦みと風味や香りがあるので、料理の味付けの邪魔になることもあります。その為、特に日本料理のような素材の風味を生かした料理や、繊細な味付けの料理に硬水は適していません。
- 硬水は、かつお節などの出汁をとるときは、うまみ成分が溶け出しにくいので、適していません。
しかし、アクを出やすくなります。また、肉の臭みを消してくれます。その為、シチューなどの洋風の煮込み料理には向いています。 - お米と炊くときは軟水の方がふっくらやわらかく炊けるので日本米は軟水が適していますが、パエリアや、おかずやカレーをご飯にかけて食べる習慣のあるタイ米には米の触感が残る硬水の方が向いているようです。
コーヒー
- 軟水:マイルドで口当たりのいいコーヒーが好きな方におすすめ。酸味も程よく引き立て、日本人の多くは軟水で淹れたコーヒーが好まれる傾向があるようです。
- 硬水: コーヒーが持つ苦味や焙煎の香りを強く引き出します。
エスプレッソやフレンチローストなど苦味や濃いめコーヒーが好きな方におすすめ。イタリア等のヨーロッパは硬水が主流なので、現地の人々に親しまれているような コーヒーの味、エスプレッソ、カプチーノに硬水が合うようです。私は深煎りで苦め濃いめが好き。酸味のあるコーヒーは苦手なので、硬水派で淹れたいな。でも、contrexのような硬度の高いお水はコーヒーが苦過ぎて飲みにくくなります。
紅茶・日本茶などのお茶
タンニンもミネラルの影響を大きく受けます。
その為、硬水だと香りや風味が弱くなります。 また、マグネシウムには独特の苦みと風味や香りがあるので、せっかくのお茶や紅茶の独特の香りを打ち消してしまいます。
紅茶の場合はコーヒーと同じく、苦めがお好きなら方は硬水ですね。実際、イギリスで飲むような味が楽しめます。
しかし、日本茶に関しては、紅茶と違い、苦味よりも風味と苦さの奥の甘みを楽しむのが醍醐味。なので軟水で淹れないと勿体無いですね。
以上、料理や嗜好飲料に関しては、採取的には個人のお好みによります。軟水と硬水の特徴を生かして美味しく味わいたいですね。
前回書いた、美魔女のブルー水「アンチャン」には軟水?硬水?がいいのかを書いてみます。
続きは次回へ・・・