1日に約1.5ℓ~2ℓのお水を飲むようにしています。
前回は硬水と軟水について書きました。
お茶やハーブティーには軟水の方が相性が良いし、
そのままお水だけで飲むときもやはり軟水の方が飲みやすいので軟水ばかりです。
ミネラルたっぷりの硬水を飲み続けたい気もしますがコストパフォーマンスが高いので。
運動により、いつもよりたくさん汗をかいた時など、ミネラルたくさん取り入れたいなと思った時だけ硬水を飲みますが、普段は軟水が多いです。
美容&健康とコストパフォーマンスのジレンマです。
うちにはウォーターサーバーはありません。
ペットボトルのミネラルウォーターを買う事になりますが、ペットボトルはコスト的にも、マイクロプラスチック問題といった環境面の意味でも控えたいので、スーパーの無料水も利用して使い分けています。
スーパーの無料水、最初にボトルの500円を払えば、毎日汲めます。2ℓなので1日飲む分です。
ところで、スーパーで汲める水は、ミネラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーターではありません。
ピュアウォーター、RO水というお水です。
RO水 とは?
RO水(ピュアウォーター)は、もとは水道水ですが、水中に含まれる不純物や塩素を取り除いているので、水道水のような臭みがなく美味しく飲むことができます。
ただし、濾過の過程でミネラルも取り除かれている純粋な水。
だから軟水なんですね。
メリットといえば、
不純物や有害物質を完全に取り除いているので、 成分の抽出作用が高いため、コーヒー豆や茶葉の持つ味わいや香りを最大限に引き出してくれます。
また、お料理には、RO持ち前の溶解性で、素材の味を引き出してくれるので、旨みが格段にアップします。
特にRO水でごはんを炊くとふっくらとしたツヤのあるごはんが炊き上がります。
そのまま飲むと、天然水のような甘みなどの味気はないですが、安心安全です。
また、浸透力があるので、お肌にも良いようで、RO水で顔を洗ったり、化粧水前にRO水でパッティングすると化粧水の浸透がUPするそうです。
デメリットは、腐敗しやすい。
水道水のカルキや塩素は消毒滅菌の為、しかし臭いや味が気になりますよね。RO水はそれをも取り除いているので、水道水のような臭みなく飲めますが殺菌効果がないので、常温1日程度で飲み切った方が良いようです。
アンチャン(バタフライピー)とお水
さて、前回ブログで書いたバタフライピーというハーブティーのお話に戻ります。
タイでの呼び名「アンチャン」と呼ぶ方がしっくりくるので、以下アンチャンと呼びます。
普段、アンチャン水を作るときはスーパーで汲んできたRO水・ピュアウォーターを使っています。
お茶のようにお湯を入れるとすぐに色は出てきますが、水出しでも数時間はかかりますが、色はきれいに出てきます。
ある日、ピュアウォーターが残っていなかったので、水道水を使用しました。
いつものように夜アンチャン水を作って冷蔵庫へ。
翌朝、いつもの鮮やかなブルー水を期待して冷蔵庫から取り出すと、
うっす~い!
薄~い水色。
まあ、よく考え得たら、紅茶やお茶、ハーブティーでも水道水ではしっかりと味と香りが出ないですよね。
消毒効果のある塩素がアンチャン成分まで消そうとしたのでしょう。
そこで、
ふと、ミネラルウォーターでも作ってみたくなりました。
前回はミネラルたっぷりの硬水と軟水での料理や嗜好飲料について書きましたので、それを踏まえるともちろんアンチャンも軟水の方がきれいな色がでるかと想像できますが。どれくらい差がでるのか試して見たくなりました。
アンチャンの花弁の数は同じ。一晩冷蔵庫で水出しした状態です。
やはり全然色が違う!
でも、グラデーションできれいですねwww
使用したお水は以下の写真と同じ順番。
左から ①クリスタルカイザー ②スーパーのRO水 ③エビアン ④水道水
①と②を見比べてみます。
- ①と②は濃い色出ていますが、色合いが違います。
- ②のRO水のpH数値はわかりませんが、水道水のpHと近いとすれば、①は②よりもやや酸性なので紫色がかったブルーかなと(※酸性=紫寄りになるのは後半の実験参照)。
- もしくは①には若干のミネラルがあるので、やや色が薄く見えるのかなとも思います。
①と③を見比べてみます。 軟水と硬水の違いですね。
- ③の方がカルシウムとマグネシウムの含有量が多い硬水なので色の抽出が悪いですね。
③と④を見比べてみます。
- ③は硬水が抽出を妨げ、④は塩素が抽出を妨げているのでどちらもアンチャン成分十分に抽出できず。
- 写真では同じような色に見えますが、実際には④の水道水の方が薄いです。
- ということで、硬水よりも塩素の方が抽出妨害が高い。
以上の結果
②のRO水が一番濃くて鮮やかなブルーでした。
前回や上記でも述べましたが、お料理や嗜好飲料には軟水そしてRO水が良いようですね。アンチャンの色をしっかり抽出できているということは、アントシアニン成分もしっかり抽出されていると考えられますね。
つまり他のお水より無駄なく成分を取り入れられるということです。
せっかくのアンチャン、アンチャンだけでなく、ハーブティーなどもそれぞれの成分を無駄なく取り入れるには軟水もしくはRO水で飲みたいですね。
そして、水道水は一番コストパフォーマンスは良いですが、 お料理や嗜好飲料に使うには、食材そのものの味や成分を引き出せず勿体ないのですね。
ミネラル含有たっぷりの硬水も食材そのものの味や成分を引き出せず勿体ないですが、そのものの成分であるミネラル補給ができるメリットがあうのでそのまま飲むのが一番良いですね。
ちなみに味に違いはあるかというと、
アンチャン自体はほぼ無味無臭です。(敏感な方なら、やや青臭い味を感じるかもしれませんが、気にならない程度です。
なので、味の違いは、もともとの水の違いと同じです。
美魔女ブルーから魅惑の紫へ
ところで、ついで実験です。
アンチャンにレモンやライムを絞って入れると
あら、不思議。ブルーからパープルに変わります。
タイでも、カフェでアンチャンを注文すると必ずライムを別添えしてくれます。
美容と健康以外にも目で見ても楽しめるので女性には人気の飲み物です。
なぜ色が変わるのかというと、以前書いた通りアンチャンには
アントシアニンという成分が豊富です。
アントシアニンは酸性かアルカリ性かで分子構造が変化します。
酸性では赤色系に、アルカリ性では青(緑や黄色系)に色が変わります。
例えば、紫陽花(アジサイ)の花の色もアントシアニンの色で青紫系の色ですが、
咲いている土壌のphによって青系、紫紫、ピンク系と微妙に色が違います。
ところで、先日「新生姜」を大量買いしました。夏が旬だと思っている人が多いですが秋なんです。
さっそく、お酢に漬け込みました。
紅生姜は梅酢で作るので鮮やかな紅色が付きますが、普通のお酢につけるだけでも綺麗なピンク色、サクラ色になります。
これもアントシアン成分が酢という酸性によって赤系になるからです。
そうそう、梅干しが赤いのも同じです。元は緑色の実ですよね。
さて、話はアンチャンに戻り、アントシアニンが豊富なアンチャンもphで色が変わります。
煮出した状態では花弁と同じブルーですが、レモンやライムを絞り入れると
赤色系へと変色するので
魅惑の紫色に変化します。
上記の実験4種にライムを同量づつ入れてみました。
そして混ぜてみると・・・
④の水道水は写真ではうっすら紫が残っているように見えますが、実物ではほぼ無色に近い感じでした。
さて、味の違いはいうと、
アンチャンはほぼ無味無臭なので、そのぞれの水の味+レモン水となっただけです。
口にするものは見た目も大事
見た目で味覚を左右するともいわれています。
厳密には脳のクセですけどね。
真っ暗闇で食事をしたり、目隠しをして食事をすると味が薄い、もしくはまずいと感じるようです。
ちなみに、この4種の順番ですが、そのまま水として飲んだ場合に私が美味しいと感じる順番です。
今回の実験に使った4種のアンチャン水、一応飲み比べしました。
やはり、順番は同じです。しかし、アンチャンはほぼ無味だというのに、水だけで飲むよりも、色がついている分、美味しいと感じます。
更に、色が鮮やかな①②はさらに美味しく感じられ、薄っす~い色の出がらしのような印象となった④はとても不味く感じ飲み切ることができずに捨ててしまいました。
見た目の印象は大事。一日を迎える朝の一杯はやはり気分が盛り上がる爽やかなブルーで美味しく飲みたいですね。
気分をも変えるアンチャン水なので、美魔女のブルー水と呼んでいます。
結論
お料理や嗜好飲料には全くの純粋、ピュアウォーターであるRO水が最適ですね。
ピュアなのでミネラルもないですが、主張しない為、食物の成分を最大限に引き立ててくれます。
水道水は一番コストパフォーマンスは良いですが、 お料理や嗜好飲料に使うには、食材そのものの味や成分を引き出せず勿体ないですね。
ミネラル含有たっぷりの硬水も食材そのものの味や成分を引き出せず勿体ないですが、そのものの成分であるミネラル補給ができるメリットがあうのでそのまま飲むのが一番良いですね。
以上、お料理や嗜好飲料に使用するお水について考えるきっかけになればと思います。