お米

田植えのお手伝いをさせてもらった田んぼでは古代米を植えました。

古代米とは黒米や赤米。

もち米みたいにもちもちして美味しいので好きです。

そもそも古代米とは、古代から栽培していた品種や、古代の野生種の性質が残っている品種のことを指すとのことです。

特徴としては、生命力が強く、無肥料・無農薬でも丈夫に育ちやすく、土壌が肥えていない若い田んぼや、荒地や、干ばつ・冷害などにも強いと言われています。

なるほど、お手伝いした田んぼもまだ2年目。白米よりも古代米で土地ならしといったところのようです。

その1年目のお米、昨年の秋に収穫した香り米をいただきました。1年目ということで出来栄えはあまりだったようです。

たしかにお米を洗う時、粒が小さく粉々になったものが沢山まざっていました。

そででも、稲刈りをお手伝いしたので愛おしく美味しく感じました!

2年目の今年はもっと美味しくできるのを願っています。

古代米のそれぞれ

それぞれのお米はどうちがうのでしょうか?

赤米

玄米の色が赤褐色で、ぬかの部分も赤色系色素(タンニン)をもった米が赤米です。

 野生稲の大部分が赤米であることから、赤米は米のルーツであり、邪馬台国や大和朝廷への献上米も赤米が主だったといわれているようです。

栄養は白米よりも、アミロース(でんぷんの成分)とたんぱく質が多く、粘り気が少ないので、タイ米のような感じです。タイのようにおかずやカレーをかけたり、チャーハンなど調理すると美味しそうですね。またビタミン・ミネラルが多く含まれています。

黒米

玄米の色が黒色で、ぬかの部分に紫黒色をした色素(アントシアン系)をもった米が黒米です。

 黒米の多くは「もち米」なので赤米と正反対でもちもちした食感です。おはぎの起源で、古くから祝いの米として大事に使われてきたようです。

 栄養成分も現代の白米に比べ、たんぱく質・ビタミンB・ビタミンE・ナイアシン、リン・鉄・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。色素のアントシアニンには、高い抗酸化機能を持ち、アンチエイジング、動脈硬化の予防や発ガン抑制にも効果があるといわれます。

香り米

玄米に香りをもつ品種で、インドやパキスタンのバスマティライスやタイ米などが香り米の品種になります。

粘り気は少ないので、カレーやタイ料理と合わせたり、普通の白米に混ぜて炊いたりします。

長年タイに住んでいたので、とても馴染みのあるお米です。独特の香りは好き嫌いに分かれますが、私自信は好きです。

残念ながら、栄養面では赤米や黒米などのような特別な栄養価はなく白米とほぼ同じです。

ダイエットと米

近年、糖質制限などで炭水化物の代表であるお米を食べる人が少なくなってきています。

私自身も若い頃と違って、糖質の摂り過ぎない食生活を心がけています。

しかし、糖質と炭水化物は別。

確かにケトジェニックダイエットでは糖質を1食につき20g以下に抑える食事法なので必然的に糖質を含む炭水化物が摂取できなくなります。

しかし、ケトジェニックはあくまでも2週間程度の短期間ダイエット法です。

通常の糖質制限食としては、炭水化物はもちろん摂り過ぎは×ですが、最低限は摂るべき食材です。

その最低限摂る炭水化物としてはパンや麺類などの小麦製品からなどではなく、お米で摂るべきです。

ビタミンやミネラルが含まれているからです。

パンや麺類よりも白米。

白米よりも、上記の古代米にするとよりビタミンやミネラルをとることができます。

更に玄米で摂ると食物繊維も摂れます。

糖質制限をしていると食物繊維やミネラル不足となりがちです。つまり便秘になりやすいのです。

糖質を気にする人で、ご飯を食べるなら是非古代米を取り入れてみてください。

古代米などは、単体でもよいし、雑穀米として白米と混ぜてもよいですよね。

お腹の調子と合わせてお好みえで調整してみてください。

※玄米は、低FODMAP食とはされていますが、体内で消化されにくい. 食物繊維の一種のフルクタンが含まれているのでIBS
やSIBOの症状が酷い人は、白米の方が無難である場合があります。※※何事も食べ過ぎは禁物ですね。

タイのreice berry と日本の黒米は同じだと思っていた件

3年前まではタイに18年住んでいました。

タイも日本と同じ。昔ながらのタイの食生活を続けていればよかったのに、便利や化学調味料や添加物食品、欧米の料理も食べるようになって肥満や糖尿病患者が増えてしまいました。ほんとに日本と同じですね。

タイでも急激に増えてきた肥満や糖尿病を予防するために、2003年にタイの国立大学カセサート大学のお米の研究機関ライスサイエンスセンターで開発された新種のお米がライスベリーです。
タイ米といえば、ジャスミンライス。白いジャスミンライス「カオホンマリ105(母本品種)」と黒いジャスミンライス「「カオホンニン(父本品種)」を自然交配でかけ合わせて新しい品種のお米を作ったのがライスベリー(rice berry)です。

ジャスミンライスの味と香り、黒ジャスミンライスの豊富なポリフェノールの含有量、それぞれの優れた特徴を持ち合わせた新種の米です。

ポリフェノールは抗酸化作用、成人病の予防に効果あり、各種ビタミン、ルテイン、オメガ3,y-オリザノール、亜鉛、鉄分なども含んでいます。

健康を意識する人が増えたタイではすぐに話題となり日常で取り入れられるようになりました。当初は都会のお洒落なカフェやレストランで扱われるのみが、今では庶民の安い定食屋さんや屋台でも見かけます。「カオ・スアイ(白ごはん)」か「カオ・デーン(赤いご飯)」と選べる定食屋さんも多いです。※色は黒や紫に近いのですが、タイ人は通称「赤いご飯」と呼んでいます。

健康意識したハイソなスーパーでなく庶民の格安スーパーでも普通に売っています。

もち米の食感でもちもちしているので私も好んでよく食べていました。単体で炊くと、濃い黒紫色のご飯ができ、完全にもち米状態。

通常は白い米と混ぜて炊くことが多いです。

写真はタイの知人が作ったお弁当です。rice berryの割合を多くしてもち米風に食べるのが好きなようです。

3年前に日本に帰国した時、日本も黒いお米をよく見かけるので、タイと同じrice berryが健康ブームで流行っているのかと思いましたが、日本のは古代米だと知ったのは実は結構最近です💦

全く違うものですが、含まれている栄養素の特徴や色、触感はとても似ています。

タイでrice berry を好んで食べていたので、日本でも黒米が好きでよく好んで食べています。

アマゾン等でも手に入るので古代米などが好きな方は一度rice berry も試して見てはいかがでしょか?美味しいですよ。