気圧とからだ

今年は暑くなるのが早かったですね。

梅雨入り前から真夏の気温。

そして、最近はお天気の悪い日が続きます。

南国はお天気が変わりやすいです。

真っ青な空に急に黒い雲が現れたかと思うとザザーっとスコールが降り、

すぐに止んで何もなかったかのように雲は消えてギラギラ太陽が顔を出す。

南国はお天気が読めないので、天気予報はあてになりません。

南国人は空を見上げて自分で予報します。

日本は南国ではないのに、まるで南国のような猛暑やゲリラ豪雨、

急なお天気の変化が近年多いですね。

日本も熱帯化、南国化してきていますね。

ところで、南国プーケットに住んでいた頃より、大阪の夏の方が暑いです。

前回も書きましたが、地球の自然サイクルがおかしくなってきています。

人間の文明発達の影響は少なからずあると思います。

さて、それはさておき

この季節に気を付けたいのが

気圧の変化

3年程前から慢性蓄膿症となった私にとって昨年の台風シーズンは顔面の痛みが辛かったです。

そんな蓄膿症を患っている私以外にも、お天気が悪い時、台風が近づいてい時

体調不良に悩まされる方は多いかと思います。

例えば、、、

  • 膝や間接が痛む
  • 過去の骨折等の古傷が痛む
  • 首や肩、腰痛がいつもより辛い
  • 頭痛、片頭痛がする
  • とても眠く感じる
  • 体が重く感じる、体がだるい。
  • 気分が悪くなる
  • 鬱になる

…等など。

全て気圧の変化が体に影響しているのです。

「気象病」と言われています。

なかでも、上記のリスト前半は「天気痛」ともよばれ、

低気圧による物理的な影響と、

後半は脳がパニック(自律神経の乱れ)によるものとあるようです。

低気圧と痛み


まず、「天気が悪い」という状態を簡単にいうと、「気圧が低くなっている」ということが言えます。

雨が降る…高い気温で温められた海水や空気が蒸気となったり山にぶつかったりして上にあがっていき、

冷たい上空で冷やされて水滴になって落ちてくるという状態です。

ちなみに台風は上記の現象が強い勢いで発生し、地球の自転の力も加わわって渦となった状態です。

空気が上にあがってしまった後は、当然空気の量が少なくなってしまいますよね。

それが「気圧が低い」状態になります。

物理的な影響で痛いケース

簡単にいうと、気圧が低くなると人体を押される力が減り血管が拡張しやすくなります。

人間の体は殆ど水分(子供:70~75%、成人55~65%)でできています。

流動的な水分は圧力の低い空気中へ向かおうとし始めます。

体の細胞内の水分も外に向かって膨張し「むくみ」の原因となります。

血管が拡張、膨張します。その結果、膨張した血管周辺の痛みが発生します。

頭痛や古傷周辺、喉、等。

まあ、簡単にいうと、気圧が低くなると体を押される力が減り血管が拡張しやすくなると考えればよいかと思います。

脳がパニックで痛いケース

また、他にも耳の奥にある内耳に気圧の変化を感じるセンサーがあると考えられています。

「気圧が低下した」と感知すると、情報が脳へと入り、自律神経系を活性化させます。

自律神経系には、交感神経と副交感神経がありますが、そのバランスが崩れてしまいます。

交感神経が活発になれば痛みの神経を直接刺激したり血管が過剰に収縮してけいれんし、血管の周囲の神経を興奮させると考えられているようです。

また、逆に副交感神経が活発になればだるくなったり眠くなったりします。

副交感神経を優位に働くと体を「休息とエネルギー蓄積のモード」に切り替え始めます。

低気圧になるとだるい、眠い、疲れるという症状を感じるのはこのためのようです。

「リラックスすれば?!」と指令しているということです。

ちなみに、ヨガや瞑想や座禅をする時はこの「副交感神経を」優位にして行います。

体調不良の乗り切り方


気象病は物理的原因と自律神経の乱れによるものとありますがその対処方法は

  • 物理的原因→血行・リンパの流れを良くする。
  • 自律神経の乱れ→リラックスさせる。

どちらが原因かはなかなか自分ではわからないですが、どちらにしても対処方法簡単方法をあげます。

◇適度な運動をする。

 体を動かすことによって、血行やリンパの流れをよくします。そしてストレス発散となり自律神経のバランスも整えられます。特別な運度でなくて、簡単なストレッチでもいいし、掃除といった日常で体を動かすことを積極的にする程度でも良いかと思います。

◇シャワーですませずゆっくりお風呂に浸かる

 運動と同じく、血行やリンパの流れをよくします。リラックスモードに入り、ストレス緩和にもつながります。

◇甘味料等の甘いジュースや飲み物以外の水分をとる。

 からだを温める飲み物がベスト。ハーブティーやショウガの入った紅茶、甘酒等。

これらは身体を温めるのでもちろん、血行良くしてくれて、リラックス効果もあります。

コーヒーや緑茶は身体を冷やすと言われていますが、副交感神経が優位になって身体がだるいや眠気が多い方にはカフェインもいいでしょう。

しかし砂糖・人工甘味料等糖分の入った飲料は避けてほしいです。

砂糖は非常に中毒性の高い食べ物です。無気力、鬱の状態、キレやすい。

精神にも何一つ良い点がみつかりません。

体にとっても、太りやすい、糖尿病にリスク、体を冷やす、新陳代謝の低下があげられるます。

気圧病に関係なく普段から摂取は避けたいものNo.1です。

◇マッサージで癒される

 腰痛、肩こりがあるのであれば、マッサージで緩和。特にこっていなくてもリラックス効果を目的に受けるのもいいですね。

「血行もリンパの流れもよくなり、リラックスする」という意味では気象病でつらいなと思ったらお勧めです。

ただし、重度の頭痛や片頭痛の場合は、血行を良くすると悪化する場合があるのでお勧めはしません。

最後に

からだの調子が悪いなと思ったら、まずは試して見てください。それでも改善されないようなら早めにお医者様に相談してみてください。

変なお天気ですが、体調にはくれぐれも気を付けてくださいね。