味覚は毒を察知するための能力
味覚という味には「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「うま味」の5つがあります。
赤ちゃんは大人のように味覚がないと思われますが、わずかにあります。
何の為でしょうか?
もともと人間は生まれた時から食べ物に毒や腐敗があると危険と察知できるようになっているようです。
「毒=苦味」、「腐敗=酸味」という認識するようになっているようです。
赤ちゃんが嫌いな味は苦味と酸味ですが、好きな味は甘味とうま味といわれています。
「甘味」といっても砂糖やスイーツなどの人工的なのような甘味ではなく、白米ややパンなどの炭水化物、噛む続けると感じられる甘味です。
非常に繊細な赤ちゃんの離乳食は殆ど味付けしませんよね。味付けは鰹出汁や野菜の煮汁程度ですよね。
では、一体いつから調味料なしでは美味しいと感じられなくなるのでしょう?
・
・・
家庭によって異なります。
もともと、赤ちゃんや小さな子どもは上記のような自然な味覚を兼ね備えていたはずですが、味の濃い食品を食べるようになって味覚が崩れてきます。
近年の便利なレトルト食品や万能調味料、加工食品を食す機会が味の濃い食品を口にすることで味覚が壊され、赤ちゃんの時にもっていてた自然の甘味というものを感じられなくなるのです。
つまりいつから味覚が変わるのかは普段の食生活や家庭のお母さんの料理の味付け次第です。
味覚は毒を察知するための能力
風邪気味やからだの調子が悪い時は味の濃い物が受け付けられなくなりますね。
内臓の消化器官も弱っているので食欲が沸かないという理由もありますが、内臓に負担をかけるものを体に入れないように味覚がセンサーの役割になっているようです。
体に良くないもの ⇒ 腐敗したもの、味の濃い物、添加物、合成調味料など。
確かに風邪気味の時はインスタント物などは食べたくないですよね。
お粥に少量の塩か梅干しが美味しいと感じますよね。
体調の悪い時は体を守るために味覚が敏感になるようです。
しかし体調が悪い時でなくても、味覚は体を守るために大切な機能です。
腐った物や体に良くないものが混入された食べ物を口にした際に飲み込まない為でもあるのですが、そのセンサーが鈍感だと喉を通って体を壊してしまいます。
その力を弱めているのが、味の濃い食生活です。
外食チェーン店の食事、レトルト、加工食品、万能調味料等の化学調味料や添加物たっぷりの味にインパクトのある食品が味覚を鈍感にさせてしまいます。
味覚を取り戻す
誰もが味覚が壊れている自覚はないかと思います。
しかし一度以下を実践してみてください。いかに味覚が汚染されていたか実感できます。
- 1ヶ月ほど、外食を控えてみる。
- 自炊の際は、レトルト、味の付いた加工品は避ける
- 使用する調味料は基本のさしすせそ調味料にとどめる。
可能であればそれらも自然に近い物を(例えば味噌は出汁入りでないもの)
意外と料理は簡単です。シンプルですから。
肉を焼いて塩コショウで味付け。
塩を振った魚を焼く。
サラダにマヨネーズやドレッシングではなく、オリーブオイルと天然塩もしくは、バルサミコ酢、レモン汁等にする等。
完全に人工的なものを避けた場合は早くて1週間程で味覚が敏感になる人もいます。
その後、外食をしたり、加工食品やレトルト食品を食べてみてください。
味が濃いと感じたり、味の素のような人口的な不愉快な味が舌に残ります。
私の場合は、コンビニ弁当、デパ地下のお弁当等を食べると、その日1日中やたらと喉が渇いて仕方がありません。
飲み会が外食チェーン店だったりすると、やたらとビールがすすみます😅
味が濃いとお酒がすすみますね🍺
以前は「めんつゆ」をよく使っていました。
煮物や煮びたし、ちょっと味付けに便利ですよね。
しかし最近は美味しいと思わなくなりました。独特の人工的な甘みが気になって仕方がなりません。ちなみにめんつゆは糖質が非常に多いです。
もちろん、忙しい時にはやはり便利かもしれませんが、使用してもなるべく頻度や使用量を控えるように心がけてたいものです。
敏感になるメリット
食材の本来のうま味が美味しく感じられます。特に温野菜を食べた時に野菜の甘味をすごく感じるようになります。白米もやたらと甘く感じます。
◇調味料の使用量が減ります。⇒余計な買い物が減り経済的に◎
◇料理がシンプルになります。⇒時短になりますね。
味覚を守ることと体を守ること
本来の味覚を持ち合わせていれば、体に良い物悪い物を自然と選別して食すことになります。
また、苦味や酸味が前述では毒や腐ったものと書きましたが、例えばゴーヤの苦味は毒ではないし、キムチやヨーグルトの酸味は腐ったものではないですよね。
それが体によい苦味と酸味なのか体に悪い苦味と酸味なのかは本来の味覚を持ち合わせていれば簡単に判断がつきます。
腐ったものを間違って食べてお腹を壊す人って味覚障害が壊れているケースが多いです。
そして、野菜の農薬、輸入肉の遺物混入しての嵩増し、魚の天然ものと養殖もの違い(※一部養殖の方がうま味を栄養価が高い場合もあります。)、イクラのように本物と実は偽物…等と味覚で判別できるようになります。
正しい味覚を持つということは、毒を体に入れない。
安心安全でないものを体に入れない。
味覚と言う感覚は人間が持つ生きるため、健康でいるための自然な能力です。
何日、何年後かの体の不調や病気も、睡眠障害、メタボ、イライラ、鬱、集中力低下、、これらも関係しているかもしれません。
「美味しいと思うものを自由に食べさせてよ!」と言われる人もいるでしょう。
もちろん、あなたのからだなので自由です。
あなたの体はあなたが食べたもので作られています。
また、子ども達は今日の食べ物は選べません。家庭の料理の味付けだけでなく、お菓子やコンビニ、ファストフード利用を控えるのも大人の責任であると思います。
いつか「芸能人格付けチェック」のように一度目隠しして本物と偽物の判断テストしてみたいものです。
結構自信あるんだけどなぁ
ここdeひとことEnglish
レトルト食品って日本はとても充実していますが、もちろん海外にもあります。
では、英語でレトルトって何て言うの?
・・・
retort foods ではありません❌
翻訳機や日本の辞書には「 retort」 と出てきますがネイティブには通じません。
では、いわゆる「レトルト食品」が通じる英語表現は・・・。
- pre-packaged food
- sealed pouch
- ready- to-eat meal
「パックされた調理済み食品」 「封をしてある袋に入っている」というイメージで表現します。
This pre-packaged curry can quickly be microwaved and eaten.
このレトルトカレーはレンチンしてすぐに食べられるのよ。
ちなみにmacmillan辞書(←英語勉強ではおすすめの辞書) によると
“retort”では「言い返す」といった意味になります。
” retort “
to reply immediately in as angry or humorous way to something that someone has said.
macmillan dictionary